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青花匠日記

登り窯焚き

今夜は明日にかけて交代制で登り窯焚きです。

私は夕方6時から9時までの当番でした。目安として一時間に約80℃ずつ上げていきます。今夜は雨が降っているし、湿度が高くて燃焼しにくい状況でした。

今回は主にロクロ体験のお客様の作品で占めており約200点ほどです。釉薬が溶けだす温度(約1,000度前後)までは廃材や材木の切れ端や、それこそ竹(中を割ってから使用します)でも大丈夫です。1,000℃近くになったら酸素を入れて焚く、いわゆる酸化炎から、酸素をシャットアウトして焚く、つまり還元炎焼成に変えます。

窯の中は不完全燃焼を起こしますが、この時に発生するCOガスの度合いによって、磁器特有の白さと深い藍色の絵の具(呉須)が発色されるのです。酸素を制御しながら焚くわけですから温度はなかなか思うように上がりません。ここで火力と火持ちが優れている松の木を用います。

ポイントは適切な温度からいかに上下のぶれ幅を少なくするかが腕の見せ所です。これがなかなか制御が難しく、温度が急激に上昇したり下がったりした時に、やきものは耐え切れなくなって歪みや亀裂が生じるのです。

現在、青花の器の窯焚きは燃料もガスで管理もコンピュータで行われてます。自動制御で焚く方がとても楽で失敗やトラブルが少なく安全ですが、本当は原点となる登り窯で焼成技術や理論的な事を頭と体でしっかり学んでからの方が、予期せぬトラブル時に慌てずに対処できるのです。(9/15)

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 しん窯青花 当主 梶原茂弘


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